2008年08月18日

スマンのはこっちだ。

ある学校長が久しぶりに旧友に会った時「一度奥さんの足の裏をもませてもらったら」と勧められて、嫌がる奥さんに頼み込んで、うつぶせになって貰った。ところが奥さんの足の裏は熊の足裏のように分厚くて硬く、しかもアカギレになっていた。自分が教壇に立っている時も奥さんは貧しい家計を支えようと炎天下、重たい薪を背負って運んだり、あるいは肥桶を担いで裏山の坂道を上り下りして畑に肥をまいていたのだ。38年前に町から嫁に来たころはふっくらとした足だったのに裏山の畑仕事をしている間に擦り切れたワラジのような足になってしまっていた。
学校長はそれを見た途端、涙がとめどもなく流れた。奥さんは「何もしてあげられなくてスミマセン」 学校長は「何もしてあげられないのはこっちのほうだ」 しかも、妻に「スミマセン」と言われるまで「スマンのはこっちの方だ」と言う事さえ気が付かなかった。何十年も連れ添っている妻の存在を当然のように振る舞い、文句を言うわたしはこの文章を読んでおおいに反省しなければならない。(神渡良平先生の珠玉のことばを読んで)
http://www.kidsdream.co.jp/misumi/
スマンのはこっちだ。



Posted by おかげさま at 17:25│Comments(0)
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