2008年05月20日

徳潤身。良話。

安岡正篤 珠玉の言葉 神渡良平著の中に書かれている
「すまんのはこっちだ」の部分でわたしが感銘した文章を紹介したい。
東井さんという学校長が講演に行かれた時、親友に会って「一度奥さんの足の裏を揉ませてもらったらいい」と勧められて、嫌がる奥さんに頼み込んで、うつぶせになってもらった。ところが奥さんの足の裏は熊の足の裏のように厚くて硬く、しかも赤切れになっていた。自分が教壇に立っているときも、奥さんは貧しい家計を支えようと炎天下、重たい薪を背負って運び、あるいは肥え桶を担いで、石ころでごつごつした坂道を上り、畑に肥をまいていたのだ。
38年前、町から嫁いできたときは、ふっくらとした足だったのに裏山の畑を黙々と耕し、働いている間に、擦り切れたワラジのような足の裏になってしまっていたのだ。学校長はそれを見た途端、涙が止め処もなく流れた。感謝するしかなかった。だから一層丁寧に足の裏を揉んだ。奥さんは「何もして上げられなくてすみません」学校長は「何もして上げることが出来なくているのはこっちの方だ」しかも妻に「すみません」と言われるまで<すまんのはこっちのほうだ>と言う事さえ気が付かなかった。・・・
と書いてある。<人のお世話になっている事に気付くと人間はただただ謙虚になる>という事ですね。
http://www.kidsdream.co.jp/misumi/

  


Posted by おかげさま at 12:40Comments(0)
QRコード
QRCODE

アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 0人
プロフィール
おかげさま
オーナーへメッセージ